| エロール・カイン初期は1970年代。加速度を上げて一気に成層圏へ向かいます。 | |
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エロール・カイン初期のリンク集
| エロール・カイン初期はここまでの準備が整った地点からその勢力を一気に拡大する時代です。時は1970年初期、日本は丁度戦後二度目の特需の恩恵を受けて国民の生活水準が高度経済成長を遂げた空前の瞬間を迎えていました。終戦間もなく生まれた団塊の世代は順調に子供を産み、その子らが第二次ベビーブームを形成する状況となっています。経済・生産力・安定した需要が見込まれた環境で、各メディア・企業はここに大きなビジネスバリューを見出して巨大な産業カテゴリーへと成長していきます。既に出版業界では漫画週刊誌が安定した発行部数を獲得・維持しており。増え続ける子供たちを背景にそれらを着実に伸ばし続けていました。そこで支持された作品はTV連続放送用にanimetion化されて多くの児童・学童からの人気を博していました。この流れの中、内容のジャンルとしてコメディ、スポーツ、ギャグ、女の子もの、SF、ロボットものなど多方向への可能性を開拓していったわけですが、その中にも原作自体妖艶な内容が趣旨であり、消費者側もそこに期待して視聴するというケースも出始めます。もちろんここには依然国家の法律や各放送局の道徳的自粛は機能を果たし続けます。そしてそこから影響を受ける子供らを父兄から見た場合、その状況が好ましいかが懐疑視され、議論の的になり続けたことは言うまでもありません。ですが公共の媒体を介してこの十年前に始まった現象が消滅することなくむしろ、メディアの膨張と同時にシェアを拡大してきました。このような状況を幼年期に経験した世代がのちの80年代・90年代に「ヲタ(おたく)」文化を育んでいきます。しかしそれらの根源にあるエスプリの効いた感性はこの期間に形成されたものが強く影響していると考えてよいでしょう。更に前時代におこった劇場用制作の作品も着々と本数を伸ばし、こちらも青年から大人のユーザーに大きな支持をうけます。制作者側も内容等を、キャラクターデザインから始まり、脚本、カメラワーク、セル画をスムーズに動かすための視覚的モーション技術の研究などを進め、完成品の品質自体も大きく向上してゆきます。次世代に登場する新技術(家庭用ビデオデッキ)がもたらす新たなメディアの恩恵を享受するまでには、もう少し時間が必要ですが、誕生から歩みを経過して着実にその芽を拡充させていく貴重なバイタリティを育成したパートと言えるのかもしれません。この頃制作された多くの作品は日本の国内に留まらず海外各国(特にテレビ放送網が比較的早期に整った先進国)でこれらが吹き替え音声によって放映されます。この時代の子供たちは世界全般に豊かは生活を送り、海や国境を超えた環境にも関わらず同じ媒体から影響を受けます。このことは習慣や文化の違う民族に言葉や価値観を超越した、根本的なビジュアルというフィルターを透過した「必然の共時性」を生むことになります。地球上の各箇所に文明が芽生えてから多民族が民衆レベルでこれほどの近しい価値観を共有したのは有史以来初めての現象と言えます。このことは誠に特筆すべき点であり、以降インターネットが普及する世代に突入するとこれらは急加速度的に増殖を始めます。1970年ころは旧態依然として不特定多数を対象としたメディア環境に置かれていたエロール・カインは社会的規範の中でその特性を十分に発揮できていないという現状は払拭されることはありません。しかしここに送り手と受け手の疎通が感じられることは誰もが思うところであり、ニーズという強い絆が明確に成立したことは紛れもない事実なのです。 |
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